玄関を出たところの、たった2段の段差。
「ここを下りるのが、最近こわくなってきた」
そうおっしゃる方は、外に出る回数そのものが減っていきがちです。
車いすを借りたのに、玄関で止まってしまうというご相談もあります。
段差をなだらかにする方法は、ひとつではありません。
今回は、スロープを「借りる・買う・工事する」の違いをまとめました。
まず、段差の高さと置ける長さを測ってみてください
スロープは、段差が高いほど長いものが必要になります。
短くて急なスロープは、押す人にも乗る人にも負担がかかります。
- 段差の高さ(地面から上の段まで)
- スロープを置ける奥行き(玄関前の通路の長さ)
- 幅(車いすや歩行器が通れるか)
合う長さや角度は、製品や使い方によって変わります。
測った数字を相談員に伝えていただけると、話が早く進みます。
「借りる」:持ち運べるもの、置くだけのもの
工事をしないスロープは、介護保険でレンタルできます。
たたんで持ち運べるものや、段差に置くだけのものがあります。
スロープは、要支援1・2の方からレンタルの対象です。
体の状態が変わったら、長さや種類を替えられるのが借りるよさです。
自己負担はレンタル料の1割が基本です(所得により2割・3割)。
「買う」:2024年4月から選べる固定用スロープ
2024年4月から、一部の福祉用具は
「借りる」か「買う」かを選べるようになりました。
対象は、固定用スロープ、歩行器(歩行車を除く)、
単点杖(松葉づえを除く)、多点杖の4つです。
固定用スロープは、工事をせずに段差へ据え置いて使うものです。
同じ場所で長く使う見込みなら、
買うほうが負担が少なくなることもあります。
買う場合は特定福祉用具販売として、
年度(4月〜翌3月)で10万円までの購入費が保険の対象です。
借りた場合も、使い始めて6か月以内に相談員が使い心地を確かめ、
そのまま借りるか、買うかを改めて一緒に考えます。
選択制のくわしい内容は、こちらの記事にまとめています。
その杖、借りるか買うか選べます|2024年4月から変わった福祉用具のルール
「工事する」:住宅改修で段差をなくす
コンクリートでスロープをつくる、段差そのものを低くするなど、
工事で段差を解消する方法もあります。
介護保険の住宅改修では、20万円までの工事費が対象です。
自己負担は1割(所得により2割・3割)が基本で、
工事を始める前に市への申請が必要です。
お住まいの市によっては、独自の助成が使える場合もあります。
ケアマネジャーと一緒に、条件を確かめてから進めると安心です。
迷ったら「どのくらいの期間、どう使うか」で
- 体の状態が変わりそう、まず試してみたい … 借りる
- 同じ段差で、長く使い続けそう … 買うことも選べる
- 置く場所がない、毎日何度も出入りする … 工事も検討
私たちは、レンタルも販売も住宅改修工事も、
同じ窓口でご相談をお受けしています。
「どれがいいか分からない」という段階で、声をかけていただけたらうれしいです。
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