オフィシャルブログ

月別アーカイブ: 2025年10月

2026年度予算の概算要求を公表、ケアマネ確保へ

・厚生労働省は26、財務省へ提出する2026年度予算の概算要求を公表した
・公表された概算要求からは、居宅介護支援に対する対策予算が多く取られ、ケアマネジャーがケアマネジメント業務に注力できるように業務負担を軽減し、なり手を確保していく方針が明らかになった。
・人材確保策においては過疎地などでの採用活動支援や就業後の定着支援に取り組むとし、また業務負担軽減において、本来業務以外の業務について、関係団体による受け皿創設の支援を行うとした。
・また、ケアマネジャーの法定堅守に用いる全国統一的な講義動画や教材の作成に着手するとした。
・厚生労働省は2026年度予算として、2025年度比1.4%増の347929億円を要求しており、うち329387億円は、年金・医療等社会保障に係る経費となっている。

介護職員不足とケアマネジャーの高齢化が進む

・国の公益財団法人である介護労働安定センターは28日に、2024年度の介護労働実態調査の結果を公表した。
・かねてより指摘されている介護人員の人手不足については、不足感が69%を超えるなどしたが、中でも訪問介護において、不足感が83.4%の高い値を示した。
・また、介護職員の平均年齢については、訪問介護が50.8際となり、全業種から見ると高い水準にはあるが、身体を使う業務のため、高齢になるにつれ退職が増加、低下傾向にある。
・ケアマネジャーについては平均年齢が54.3際となり、年々増加傾向にある一方、事業所数も減少傾向にあり、地域によってはセルフケアプランを進めている自治体もある。

台湾発の介護用特殊寝台2機種を新発売

・台湾のDK Group株式会社は、グループ会社の東庚企業股份有限公司が製造する在宅用介護ベッド新製品2機種を、日本にて新発売。
DK-CITYDK Groupは、本年2月に日本市場むけの在宅用電動介護ベッド【home Familia】5機種を発売しており、新たに2機種【home Familia Xシリーズ】を近日中に発売。
・停電・緊急時には市販の9V乾電池2個で作動可能で、長時間上がったままの背上げをフラットにすることが可能。
・価格はオープン価格となっている。

介護被保険者証の一律配布廃止・記載情報の見直しを検討

・厚生労働省28日に開催した社会保障審議会介護保険部会にて、介護被保険者証の、65歳になったイミングでの全て高齢者への交付を廃止、要介護認定の申請時の個別交付に変更を検討するとした。
・使われないまま長期保管されるケースや、要介護認定の申請時に紛失のケースも多く、効率が悪いとの判断から、非効率解消に向けた検討課題として挙げた。
・また、介護被保険者証の記載情報の見直しも検討するとされ、記載情報を整理・再編して利便性の向上を目指すとした。
・記載情報については本人の氏名や被保険者番号などに限定、定期的に変わり得る情報は別途集約し、年1など定期的に交付したいとしたが、具体的な時期等のスケジュールは示されなかった。

水不要トイレ「clesana(クレサナ)」発売開始

・株式会社トイファクトリーは、水や化学薬品を使わず衛生的に排泄物を処理できるトイレclesanaの、家庭のAC100Vコンセントでも手軽に使用できる「ポータブルスリム」を新発売。
・ポータブル電源と共に使用することで、災害・BCP対策/オフグリッド環境/介護施設/移動事務所/屋外仮設トイレなど、多用途に利用可能。
・クレサナは、平時も有事も衛生的に処理ができる次世代型の「水なしトイレ」で、本体内部にセットしたロール状のフィルムライナー(密閉式パック)で使用毎に自動密閉パックし、ボタンひとつで簡単に処理できるため、とても衛生的で、水洗トイレに近いデザインで落ち着く時間を過ごせるとしている。

ノーコードで生成AIアプリを作成できる開発基盤を導入

・介護用品・福祉用具レンタルの株式会社ヤマシタは、営業担当者の業務改善を目的に、ノーコードで生成AIアプリを作成できる開発基盤「Dify(ディファイ)」を社内に導入、営業訪問前の事前準備や訪問後の振り返りを支援するAIチャットボット「ヤマシタAI段取りコーチ」を開発・運用開始したと発表。
Difyは、米LangGenius, Inc.が開発したノーコードで生成AIアプリを開発・運用できるプラットフォームで、専門知識がなくても現場主導で業務に合わせたAIを内製可能。
・社内開発第1号アプリとして、営業社員の計画遂行力強化を支援するAIチャットボット「ヤマシタAI段取りコーチ」を開発、今後もプログラム実施者数の拡大を目指すとしている。