「おむつを替えたら、お尻の上のほうが赤くなっていて」
ご家族からのお電話は、こんなひと言から始まることがあります。
寝ている時間が長くなってきた、ちょうどそのころです。
赤みに気づいたご家族は、たいてい少し慌てておられます。
自分の介護のしかたが悪かったのでは、と思われるからです。
ですが、寝ている時間が増えれば、同じところに体重がかかり続けます。
誰が介護していても起こりうることだと、私は考えています。
この記事では、床ずれ(褥瘡/じょくそう)を防ぐためのマットレスを
介護保険で借りるときに、先に確かめておきたいことをまとめました。
まず、赤みの場所と色を見てください
床ずれは、骨が出ていて体重がかかりやすい場所にできやすいです。
- お尻の上の平らな骨のあたり(仙骨/せんこつ)
- かかと
- 背中の肩甲骨のあたり
- 横向きで寝る方は、腰の横の骨や耳のうしろ
赤いところを指で軽く押してみて、白っぽく戻らない。
そんなときは、マットレスより先に、医師や訪問看護師に見てもらうことをおすすめしています。
道具で防げるのは「これ以上ひどくしないこと」までです。
傷の手当ては、医療の方にお任せするのがいちばん安心です。
介護保険で借りられるのは、原則として要介護2から
床ずれ防止用のマットレスは、介護保険の福祉用具レンタルの対象です。
自己負担は、負担割合証に書かれた1割〜3割です。
ただ、対象は原則として要介護2以上の方です。
要支援1・2と要介護1の方は、原則として対象外になります。
とはいえ、状態によっては、医師の意見などをもとに例外的に認められることがあります。
「要介護1だから無理」と決める前に、ケアマネジャーさんか私たちにご相談ください。
介護度が今の状態に合っていない、と感じるときは、区分変更の申請という方法もあります。
認定を待つ間だけ、自費でお貸しできる用具もご用意しています。
エアマットか、ウレタンか。分かれ目は「自分で寝返りできるか」
床ずれ予防のマットレスは、大きく2種類あります。
- 空気の入ったマットレス(エアマット):体を沈み込ませて、圧を分散します。時間ごとに膨らむ場所が切り替わる種類もあります。
- ウレタンなどの静止型マットレス:電源がいらず、ふつうの寝心地に近いものが多いです。
「床ずれならエアマット」と思われがちですが、私はまず寝返りのことを伺います。
エアマットは体が沈むぶん、自分で寝返りしたり起き上がったりしにくくなることがあります。
まだご自分で動ける方が、かえって動かなくなってしまう。
これは、なるべく避けたいところです。
ご自分で寝返りができる方なら、静止型から試す。
寝返りがほとんどできない方なら、エアマットを考える。
私はこの順番でご提案することが多いです。
借りる前に、確かめておきたい3つのこと
実際にお選びするときは、次の3つを伺っています。
- ベッドの幅と長さ:マットレスはベッドに合うサイズでないと、ずれたり隙間ができたりします。
- ベッドから車いすやポータブルトイレへ移るか:端がやわらかすぎると、座ったときに滑りやすくなります。
- コンセントの位置:エアマットは電源が必要です。停電のときの扱いも、あわせてご説明します。
あわせて、体の向きを変えるための「体位変換器」(クッション類)も、介護保険のレンタル対象です。
こちらも原則として要介護2以上の方が対象です。
レンタルなら、合わなければ替えられます
床ずれ予防のマットレスは、使ってみないと分からないことが多い道具です。
暑い、腰が沈んで起きにくい、音が気になる。
こうした声が出たら、種類を替えることができます。
状態が変わったときに合わせて替えられるのは、レンタルのよいところです。
「いまのが合っているか見てほしい」というご相談も、気軽にお寄せください。
赤みに気づいたその日に、お電話をいただけたらと思います。
ご相談はこちらへ|はぁとる(株式会社Lacrie)
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福祉用具専門相談員・看護師・介護職が在籍しています。
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