「退院は来週です」と病院で言われた。
でも、介護保険の認定結果が出るのはまだ先。
ベッドがないまま、自宅に戻ることになる。
こういうご相談を、私たちは毎月いただきます。
そしてご家族はたいてい、こうおっしゃいます。
「認定が下りるまで、布団で我慢するしかないですよね?」
実は、そんなことはありません。
認定が下りるまで、だいたい1か月かかります
要介護認定は、申請から原則30日以内に結果を出すことになっています。
ただ実際には、調査員の訪問と主治医の意見書の準備があります。
そのため、1か月前後かかることが多いです。
その間にも、生活は続きます。
布団からの立ち上がりがつらい方にとって、1か月は長い。
無理に起き上がろうとして転んでしまえば、元も子もありません。
方法1:暫定ケアプランで、認定を待たずに借りる
ケアマネジャーさんがすでに関わっている場合、暫定ケアプランという方法があります。
認定結果が出る前に、見込みの介護度でサービスを組む計画のことです。
これなら、認定を待たずに介護保険で介護ベッドを借りられます。
ただし、注意点がひとつ。
結果が「非該当」だったり、思ったより軽い介護度だった場合です。
さかのぼって全額自己負担になることがあります。
介護ベッドは原則、要介護2以上でないとレンタルできません。
ここは少し読みが必要なところです。
方法2:読みが立たないときは、自費でのレンタル
「認定がどう出るか分からない」
「そもそも、ケアマネジャーがまだ決まっていない」
そういう方のために、自費のベッドセットを月1,000円でご用意しています。
サイドレール2本とマットレスが付いた、モーター付きのベッドです。
リモコンひとつで背中を起こせるので、起き上がりの負担がかなり減ります。
介護保険を使った場合は、1割負担の方で月600円ほど。
差額は月400円ほどです。
待っている1か月の安心料と考えれば、高くはないと思います。
そして認定が下りたら、そのまま介護保険のレンタルに切り替えられます。
ベッドを入れ替える必要はありません。
電動ベッドまでは必要ない、という方へ
「まだ自分で起き上がれる。でも、布団からの立ち上がりがきつい」
この段階の方もいらっしゃいます。
そういう方には、木製のフラットベッドと起き上がり手すりのセットもあります。
介護保険の手すりと組み合わせると、合計で月390円ほど(1割負担の場合)。
見た目は介護用というより、ふつうの木製家具に近いものです。
「介護用品を家に入れたくない」というお気持ちは、よく分かります。
ご本人が一番気にされるところですから。
迷ったら、状況だけ教えてください
どの方法が合うかは、認定の見込み・お体の状態・お部屋の広さで変わります。
電話口で全部を決めていただく必要はありません。
「来週退院なんだけど」の一言で大丈夫です。
そこから一緒に考えます。
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急な介護が必要になったときの流れは、こちらのページにまとめてあります。
次回は、退院前に見ておきたい住まいのチェックポイントについて書きます。