-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー
「浴槽をまたぐのが、少し怖くなってきた」
浴室の手すりは、このひと言から始まることが多いです。
ただ、同じ「怖い」でも、またぐ瞬間が怖いのか、浴槽の中で立ち上がるときが怖いのかで、付ける場所は変わります。
お風呂は一番転びやすい場所なので、ここは面倒でも分けて考えたほうが安全です。
浴槽に入るとき、片足を上げた瞬間は片足立ちになります。
このとき体は少し前に傾くので、前方で握れるものが要ります。
縦の手すりなら、握る高さを自分で選べます。
足を上げるときは高めを、浴槽に腰を下ろすときは低めを握る、という持ち替えができます。
どの壁に付けるかは、どちら側から入っているかで決まります。
いつも通りにまたいでいただくと、手が自然に出る場所が分かります。

横向きの手すりは、握る場所が長く取れるのが利点です。
またぐ前から、浴槽の中で立ち上がるまで、手を持ち替えずに体を支えられます。
先日お受けした工事では、浴槽の横の壁に横手すりを1本通しました。
樹脂巻きの手すり(マツ六 ソフトアクアレール+)で、濡れた手でも滑りにくいものです。
縦と横、どちらが合うかは、その方の動き方次第です。
両方付けることもありますが、本数が増えるほど体を預ける場所が散らばるので、まず1本をどこに付けるかから考えています。

手すりの端についている丸いカバーは、外すと金属のベースが出てきます。
このベースを数本のビスで壁に留め、あとからカバーをかぶせる造りです。
体重を受け止めているのは、このビスと、その先にある下地です。
見た目は同じ手すりでも、ここが効いていなければ、寄りかかった拍子に動きます。
浴室は壁の中が見えないので、どこに下地があるかを探ってから位置を決めます。
「この位置がいいけれど、下地がないので少しずらします」とご相談することもあります。
浴室の壁は白が多いので、白い手すりは景色になじみます。
なじむぶん、目では探しにくくなります。
目が見えにくくなってきた方には、少し濃い色を選んでおくと、手を伸ばす先が分かりやすくなります。
ご本人がどちらを気にされるか、現場で一度聞いてから決めています。
要支援・要介護の認定をお持ちの方は、介護保険の住宅改修(上限20万円・原則1割から3割のご負担)が使える場合があります。
浴室の手すりも、この対象に含まれます。
気をつけていただきたいのは、工事を始める前に申請を終えておく必要がある点です。
先に付けてしまうと、保険が使えなくなることがあります。
ケアマネジャーの方がついておられる場合は、まずそちらへご一報いただくとスムーズです。
手順の全体像は介護保険の住宅改修の進め方にまとめています。
浴室の入口から浴槽全体が写った写真と、またぐ側の壁が写った写真があると、おおよその見立てはお伝えできます。
どの動作で困っておられるかも、一緒に教えていただけると助かります。
手すりの高さや向きの考え方は手すりの取り付け位置に、これまでの工事は施工事例のまとめにまとめています。
ご相談・お見積りのご依頼は、お電話でも承っています。
株式会社Lacrie ラクリエHOME 0565-47-4625