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月別アーカイブ: 2020年10月

ユニットバスの手すりは、標準の位置のままでいいのか|L型をお勧めする理由

これは、他のお宅に福祉用具でうかがったときによく見る話です。

ユニットバスにリフォームしたばかりのお風呂。
浴槽の横に、きれいに横手すりが付いている。

工事としては、何も間違っていません。
メーカーの標準的な取付位置です。

でも、私はいつも「惜しいな」と思ってしまいます。

なぜ横手すりだけだと惜しいのか

浴槽に入るときの動きを、分解してみます。

またぐ。片足立ちになる。腰を落とす。座る。
そして出るときは、その逆です。

このうち腰を落とす・立ち上がるという上下の動きを支えるのは、横手すりが苦手なところです。
横に付いた手すりは、体を横に運ぶのは得意でも、下に沈む体を止めるのには向いていません。

上下の動きを支えるのは、縦手すりです。

だからL型を勧めています

横手すりに縦を足して、L型にする。
これだけで、またぐ動作と立ち座りの両方をまかなえます。

スペースがあるなら、セミオーダーでもL型にしたほうがいい。
私はそう考えています。

もちろん、窓があって縦が入らない場所もあります。
そこは無理をせず、別の位置を探します。

立ち座りにこだわる理由

浴槽での事故は、立ち上がろうとして力が入らなくなったときに起きることが多いといわれています。

お湯につかって血圧が下がった状態で、立つ。
その一瞬に、掴めるものがあるかどうか。

だから、立ち座りだけはしっかり支えたい。
そこは譲らないようにしています。

工事のときが、一番安く付けられます

ユニットバスの工事が終わってから手すりを足すこともできます。
ただ、後付けは中空壁用のアンカーを使うことになり、位置の自由度も下がります。

入れ替えの計画があるなら、そのタイミングで手すりの位置まで決めてしまうのが一番いいです。

在来浴室からユニットバスへ|介護保険が使える部分と、使えない部分
浴室の手すり工事例

図面の段階でご相談ください

手すりの位置は、図面のうちなら自由に決められます。
「この位置でいいのか分からない」という段階でのご相談が、一番お役に立てます。

0565-47-4625

玄関の段差、レンタルのスロープか木製で造るか|判断の分かれ目はここでした

玄関の段差を越えられなくなったとき、選択肢は2つあります。

福祉用具のレンタルでスロープを置くか、工事で造るか。

私はどちらも扱っています。だからこそ、いつも同じところで迷います。
先日の現場は、木製で造る選択をしました。その判断を書きます。

レンタルを勧めることが多い理由

まず、レンタルのほうが向く場面のほうが多いです。

  • すぐに使える(工事の申請を待たなくていい)
  • 合わなければ交換できる
  • 状態が変わったら外せる

退院直後で、これから状態が変わりそうな方。
まずはレンタルで様子を見ます。

木製で造ったのは「ずっと使う」と分かったから

今回の方は、状況が違いました。

これから先も同じ玄関を使い続けることがはっきりしていて、車いすの出入りもある。
毎日のことなので、置き型スロープの微妙なガタつきが負担になります。

こういうときは、造ってしまったほうがいい。

床の高さに合わせて勾配を取り、幅も玄関の間口に合わせられます。
段の途中で止まっても、平らな踏み面があるので怖くありません。

塗装をした理由

木は、屋外で使うと表面が汚れます。
雨と靴の泥で、半年もすると黒ずんできます。

なので、クリア塗装をかけました。
色を変えずに、汚れと水を弾かせるためです。

玄関まわりは家の顔なので、見た目が変わってしまうのは避けたいところでした。

介護保険の対象になります

段差の解消は、介護保険の住宅改修の対象工事です。
スロープの造作も、そこに含まれます。

進め方は、こちらの記事にまとめました。
豊田市で介護保険の住宅改修を進める流れ

どちらがいいか、一緒に考えます

うちは福祉用具のレンタルと工事の両方をやっています。
だから「工事したほうが儲かるから工事を勧める」ということはしません。

まずはレンタルで、と申し上げることも多いです。
そのほうが合っている方には、そう言います。

玄関の段差でお困りなら、見に行かせてください。
0565-47-4625