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「来週、退院が決まりました。それまでに手すりを付けられますか」
こうしたお電話を、退院の日が近づいてからいただくことがあります。
お気持ちは、とてもよく分かります。
ただ、工事そのものより先に、手続きのほうで日数がかかることが多いです。
急いで先に工事をすると、介護保険が使えなくなる場合もあります。
今回は、退院までの限られた時間で家を整える段取りをまとめました。
介護保険の住宅改修は、原則として工事の前に申請が必要です。
着工してから申請しても、対象にならないことがあります。
支給限度基準額は原則20万円で、そのうち1〜3割がご本人のご負担です。
順番を外れると、この20万円分がまるごと自費に変わってしまいます。
退院に間に合わせたい一心で、申請より先に職人を呼んでしまう。
いちばん避けたいのは、この順番の入れ替わりです。
豊田市での申請の進め方は、こちらにまとめています。
→ 豊田市で介護保険の住宅改修を進める流れ
住宅改修は、自宅で暮らしていることが前提の制度です。
そのため「入院中は何もできない」と思われがちです。
実際には、入院中でも事前申請を受け付けている市町村があります。
その場合、お金が支給されるのは退院して家に戻ってからです。
要介護認定(介護がどのくらい必要かの判定)の結果待ちの方もおられます。
結果が出る前に申請できる市町村もありますが、結果次第で対象外になります。
扱いは市町村ごとに違うため、まずはケアマネジャーか窓口に確かめるのがおすすめです。
「入院中で、退院日はいつごろ」と伝えると、話が早く進みます。
病院によっては、退院前にリハビリの担当者が家を見に来てくれます。
家屋調査(退院後の暮らしに合わせて家の中を確認すること)と呼ばれます。
来てくれるのは、理学療法士(体の動きを取り戻すリハビリの専門職)などです。
病院でどこまで歩けて、どこで支えが要るかをよく知っている方です。
この日に工事の業者も同席できると、話し合いが一度で済みます。
手すりの位置や段差の高さを、その場で一緒に決められるからです。
同席が難しいときは、家屋調査での指摘をメモに残してください。
「玄関の上がり框(あがりかまち)の横に縦の手すり」のように、場所と向きが分かれば十分です。
ご本人が入院中だと、ご家族が家とのつなぎ役になります。
次の写真が先にあると、現地を見る前から段取りを始められます。
段差や廊下の幅に、メジャーを当てた写真があればなお助かります。
手すりを付ける壁の裏に柱があるかどうかは、現地で確かめます。
申請の確認や部材の手配で、退院の日に工事が間に合わないこともあります。
そのときは、工事のいらない福祉用具でひとまず退院を迎える方法があります。
置くだけの手すりや、段差に渡すスロープは、介護保険でレンタルできます。
使ってみて、それでも足りない場所だけを工事で固める、という順番です。
この順番のほうが、結果として工事が少なく済むこともあります。
病院の中と家の中とでは、ご本人の動き方が変わることがあるからです。
工事なしで付けられる手すりは、こちらの記事で紹介しています。
→ 賃貸でも工事なしで付けられる手すり
ここまでの話を、退院前にご家族ができることに絞ると次の3つです。
ケアマネジャーがまだ決まっていない場合もあると思います。
そのときは、地域包括支援センター(高齢者の総合相談窓口)が最初の相談先になります。
退院前カンファレンス(病院で退院後の暮らしを話し合う場)の段階で、お声がけください。
家屋調査への同席も、日程が合えばご相談に乗ります。
申請に使う見積書や、工事前の写真・図面もご用意します。
退院日が先に決まっている案件ほど、早めにご連絡いただけると段取りが組みやすくなります。
退院の日が決まっているかどうかで、選べる段取りが変わります。
日にちの見通しが立った時点で、一度ご相談いただくのがおすすめです。
手すりの位置の考え方は、こちらで書いています。
→ 手すりを付けたのに使われない|取り付け位置は、寸法より動作で決まります
玄関の段差については、こちらの記事もあります。
→ 玄関の段差が上がれない|踏み台を足す前に、確かめておきたいこと
実際の工事の様子は、こちらでご覧いただけます。
→ 住宅改修・リフォームの施工事例まとめ
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ラクリエHOME(株式会社Lacrie) 0565-47-4625