オフィシャルブログ

玄関の段差が上がれない|踏み台を足す前に、確かめておきたいこと

「玄関の段差で、足が上がりにくくなってきた」
このところ、そうしたご相談が増えてきました。
ご本人は「まだ何とかなる」とおっしゃることが多いです。

ただ、実際に上がるところを拝見すると、壁に手をついて、体を押し上げるようにして上がっておられます。
この状態で踏み台だけを足すと、かえって不安定になることがあります。

先に見るのは、段差の高さより「上がり方」です

玄関の上がり框(あがりかまち/靴を脱ぐ段差の部分)は、18センチから25センチほどのお宅が多いです。
数字だけ見ると、どれも同じ「一段」に見えます。

けれど上がり方は、人によってまったく違います。
片足を上げて越える方、いったん腰を下ろして座って上がる方、杖を先に置いてから体を運ぶ方。

どの上がり方をしているかで、足すべきものが変わってきます。
まずはその場で一度、いつも通りに上がっていただくところから始めるのがおすすめです。

足りないのが「高さ」か「支え」かを分けて考えます

足が上がりきらずにつま先が引っかかる方は、高さが足りていません。
この場合は踏み台(段差を二段に分ける台)を入れて、一段あたりを10センチ前後に下げると楽になります。

一方で、足は上がるのに体がふらつく方は、支えが足りていません。
こちらは踏み台より先に、手すりを付けたほうが効きやすいです。

両方に当てはまる方も、もちろんおられます。
その場合でも、どちらが主な原因かを見てから順番を決めると、無駄な工事を減らせます。

踏み台は「置く」より「固定する」ほうが安心です

市販の踏み台をそのまま置いているお宅も多く見かけます。
体重をかけた瞬間に台がずれると、その一回で転んでしまうことがあります。

床や壁に固定できる形であれば、そちらをご提案しています。
賃貸などで固定が難しい場合は、滑り止めを併用する方法もあります。

手すりは、上がりきった先まで届く長さで考えます

玄関の手すりは、段差の手前から上がりきった先までが一続きになっていると使いやすいです。
途中で途切れていると、一番ふらつきやすい場所で手が離れてしまいます。

縦の手すりだけを一本付けて、あとから「握り替えができない」と分かることもあります。
縦と横を組み合わせるか、L字の形にするかは、現地で動作を見てからお決めになるのが安全です。

介護保険を使う場合は、着工前の申請が必要です

要支援・要介護の認定をお持ちの方は、介護保険の住宅改修(上限20万円・原則1割から3割のご負担)が使える場合があります。
手すりの取り付けも、段差の解消も、この対象に含まれます。

注意が必要なのは、工事を始める前に申請を終えておく必要がある点です。
先に工事をしてしまうと、保険が使えなくなることがあります。

ケアマネジャーの方がついておられる場合は、まずそちらへご一報いただくとスムーズです。
手順の全体像は介護保険の住宅改修の進め方にまとめています。

迷ったときは、写真を1枚お送りください

玄関を正面から撮った写真が1枚あれば、おおよその見立てはお伝えできます。
段差の高さと、上がるときのお困りごとを一緒に教えていただけると、より具体的にご案内できます。

これまでにお受けした工事は施工事例のまとめでご覧いただけます。
お住まいの状況に近いものがあれば、そちらを目安にしていただくのもよいかと思います。

ご相談・お見積りのご依頼は、お電話でも承っています。
株式会社Lacrie ラクリエHOME 0565-47-4625