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これは、他のお宅に福祉用具でうかがったときによく見る話です。
ユニットバスにリフォームしたばかりのお風呂。
浴槽の横に、きれいに横手すりが付いている。
工事としては、何も間違っていません。
メーカーの標準的な取付位置です。
でも、私はいつも「惜しいな」と思ってしまいます。

浴槽に入るときの動きを、分解してみます。
またぐ。片足立ちになる。腰を落とす。座る。
そして出るときは、その逆です。
このうち腰を落とす・立ち上がるという上下の動きを支えるのは、横手すりが苦手なところです。
横に付いた手すりは、体を横に運ぶのは得意でも、下に沈む体を止めるのには向いていません。
上下の動きを支えるのは、縦手すりです。
横手すりに縦を足して、L型にする。
これだけで、またぐ動作と立ち座りの両方をまかなえます。
スペースがあるなら、セミオーダーでもL型にしたほうがいい。
私はそう考えています。
もちろん、窓があって縦が入らない場所もあります。
そこは無理をせず、別の位置を探します。
浴槽での事故は、立ち上がろうとして力が入らなくなったときに起きることが多いといわれています。
お湯につかって血圧が下がった状態で、立つ。
その一瞬に、掴めるものがあるかどうか。
だから、立ち座りだけはしっかり支えたい。
そこは譲らないようにしています。
ユニットバスの工事が終わってから手すりを足すこともできます。
ただ、後付けは中空壁用のアンカーを使うことになり、位置の自由度も下がります。
入れ替えの計画があるなら、そのタイミングで手すりの位置まで決めてしまうのが一番いいです。
→ 在来浴室からユニットバスへ|介護保険が使える部分と、使えない部分
→ 浴室の手すり工事例
手すりの位置は、図面のうちなら自由に決められます。
「この位置でいいのか分からない」という段階でのご相談が、一番お役に立てます。
フリーダイヤル 0120-294-554(「福祉ここよ」と覚えてください)。