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「手すりって、何センチの高さに付けるのが正解なんですか」。
ケアマネジャーさんからも、ご家族からも、よく聞かれます。
数字で答えると、こうです。
歩くのを支える手すりなら、床から手すりの上端まで75〜85cm。
これが目安になります。
ただ、私はこの数字だけで決めたことがありません。
理由を書きます。
同じ身長の方でも、手すりを使う高さは違います。
膝が痛くて前傾ぎみに歩く方は、目安より低いほうが力が入ります。
逆に、背筋が伸びていて肘で支えたい方は、少し高めのほうが楽です。
だから下見のときは、いつも同じことをお願いしています。
「いま壁のどこを触っていますか」。
触っている場所には、その方が体重を預けたい高さが出ます。
私はそこに印をつけて、そこから数センチだけ調整します。
75〜85cmは、その調整の出発点。
そういう使い方をしています。
握りやすさは太さで決まります。
直径2.8〜3.5cmが扱いやすい範囲です。
住宅改修でよく使うのは35ミリと32ミリ。
握力が落ちている方には、32ミリの細いほうが「しっかり握れる」と言われることが多いです。
太さと形状の選び分けは、こちらの記事に書きました。
→ 手すりといっても太さや形状の違いがあります
形状は円形(丸棒)が基本です。
握力の弱い方でも、指が回りやすいので。
平手すりや、グリップのついたディンプル形状が向く場面もあります。
そこは使い方次第です。
玄関やトイレの立ち座りに使う縦手すりは、高さの話とは別です。
大事なのは、立ち上がるときに手が自然に届く位置にあるかどうか。
座った姿勢から手を伸ばしてもらって、指先が触れるところ。
そこを起点に、上下30cmくらいの範囲で長さを決めています。
図面だけでは決められない部分なので、うちは必ず下見にうかがいます。
福祉用具のレンタルから入っている事業所なので、ご本人の動きを見るのが習慣になっています。
「この高さで合っているか不安」というご相談でも構いません。
フリーダイヤル 0120-294-554(「福祉ここよ」と覚えてください)。