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日別アーカイブ: 2022年7月12日

高齢者の熱中症対策は、家の側からもできます|エアコン・日差し・トイレまでの動線

「エアコンはあるんですけど、あの部屋は暑いんですよ」。

夏に福祉用具の点検でうかがうと、この言葉をよく聞きます。
そして実際に入ってみると、たしかに暑い。

熱中症で亡くなる方の8割以上が65歳以上といわれています。
水分をとる、室温を測る。それはもちろん大事です。

ただ私は工事も扱っているので、もう一歩先を考えます。
家の側を直せば、暑さそのものが減るのではないか。

まず、なぜ高齢の方が危ないのか

理由は3つあると言われています。

  • 体温調整の機能が落ちて、暑さを感じにくい
  • 体内の水分量が少なく、脱水になりやすい
  • トイレに行きたくないので、水分を控えてしまう

3つめは、ご家族から本当によく聞きます。
「トイレが遠いから、お茶を飲まないようにしている」。

これは、意思の問題ではなく家の問題です。

家の側でできること

① エアコンが付けられない部屋をなくす

寝室にエアコンがない、というお宅がまだあります。
理由はたいてい、配管を通す穴がない、電源の容量が足りない、コンセントの形が合わない。

この3つは、工事で解決できます。
壁に穴をあける、専用回路を引く。半日から一日の工事です。

② 日差しそのものを止める

冷房を強くするより、日差しを入れないほうが効きます。

庇(ひさし)を足す。シェードを掛けられる金具を付ける。雨戸やシャッターを直す。
南向きや西向きの窓は、これだけで室温が変わります。

③ 窓を二重にする

内窓を足すと、冷房が逃げにくくなります。
冬の寒さにも効くので、一年を通して楽になります。

既存の窓の内側に付けるので、外壁を触りません。1か所なら半日ほどです。

④ トイレを我慢しなくていい家にする

ここが、私が一番お伝えしたいところです。

トイレまでの廊下に手すりを付ける。段差をなくす。扉を引き戸にする。
それだけで「トイレが面倒だから水分を控える」がなくなります。

熱中症対策と住宅改修は、遠い話ではありません。
室内の手すり工事例|廊下・トイレ・階段
和式トイレを洋式に|床を壊す工事と、壊さない工事の違い

⑤ 浴室の暑さと寒さ

入浴の前後は、体の水分が失われます。
脱衣所が暑いままだと、それだけで負担になります。

浴室と脱衣所は、家のなかでいちばん温度差が大きい場所です。
ユニットバスへの入れ替えのときに、断熱もまとめて考えられます。

在来浴室からユニットバスへ|介護保険が使える部分と、使えない部分

介護保険が使えるもの、使えないもの

線を引いておきます。

介護保険の住宅改修で対象になるもの
手すりの取付、段差の解消、扉の取替、洋式便器への取替。
つまり「移動と動作を安全にする」工事です。

対象にならないもの
エアコンの設置、内窓、庇、断熱。暑さ対策そのものは対象外です。

ただ、豊田市には介護保険とは別枠の助成があり、対象工事が少し広くなります。
豊田市すこやか住宅リフォーム費(高齢者等)の助成とは

自費の工事も承っています。
どこまで保険で、どこから自費かを分けて見積もりを出しますので、判断していただけます。

今年の夏で、困った場所はありませんか

「あの部屋が暑い」「あそこにエアコンが付けられない」。
そのくらいのご相談から入っていただいて構いません。

見に行って、工事が要らないと思えばそう申し上げます。
扇風機の置き方を変えるだけで済むことも、実際にあります。

0565-47-4625