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月別アーカイブ: 2020年5月

片麻痺の方への住環境支援法

半身麻痺で困る動作は、両手両足使う動作がすべて困ります。

ベッドからの立ち座りや移動、トイレ、入浴など右手だけ、右足だけでなく両足で支えたり、両手でつかんだりする日常動作ほとんどに関係してきます。

起居動作の手助けとして介助バー付きの特殊寝台の導入

介助バー

歩行補助のための手すりや杖、歩行器を導入

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※歩行器は麻痺側の足がタイヤにあたることがあるので、幅が広い歩行器にしたり、リハビリで姿勢を見直したりしましょう。

入浴補助用具はしっかりと検討しましょう。強めの麻痺が残り、自分ひとりでの出入りはバスボードが役立ちます。

バスボード使用例

手すりの取り付けは健側側と患側側のどちらで使うかを考え取り付けましょう。

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開き戸など開け閉めに後ろに下がる動作はバランスを崩しやすいので引き戸や折れ戸にすると良いです。

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ウッドデッキ取付完了しました。

今回のウッドデッキは、掃き出し窓から洗濯物を干すためのスペースとして作りました。

布団を干すための策がほしいということでしたので、転落予防もかねてフェンスを取付致しました。
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女性の方が洗濯する機会が多いと思います。高齢者の方であればあるほど女性が洗濯するのがあたりまえになっているでしょう。
そんな毎日をなるべく安全に行うために、

今回は介護保険工事ではないですが、安全のためにウッドデッキを取付致しました。

認知症の方への福祉用具支援法

自宅の環境を整える時の注意点は、慣れている環境を変えてしまうと、認知症の方はわからなくなったり、ストレスに感じてしまう場合があるということを考慮して、安全な住環境にしてあげましょう。

ベッドからの転落や柵の乗り越えを予防するために

低床ベッドの導入(フロアーベッド/フランスベッド)

センサーマットの導入 起き上がり時や立ち上がり時に通知

外出して帰り道がわからなくなる、外出すると危険があるため、GPSなど見守り機能用具を導入(itumo/アーバンテック)

歩行器が必要な時には操作が簡単なものを選びたい。操作が簡単な歩行器の例(室内用、屋外用)

ブレーキかけ忘れ予防の歩行器(アイルウォーク)

服薬管理、薬の飲み忘れ防止のためにお薬カレンダーを使う。

和式を洋式便器にするための解体

和式を洋式便器にするために、まず段差がついている場合は段差の撤去、床を下地が組めるぐらい解体し、ガラや土を搬出、処分しなければいけまん。

この時にリフォームとして考えれているお施主様へは壁や天井など、まるまるリフォームします。

介護保険工事で見た目よりも、立ち座りが楽に安全になればいいという方は床だけ解体します。(壁などは補修します)

和式での立ち座りは誰が見ても大変なので、介護保険が使える方はしっかりと申請をして、工事をさせていただきます。
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高齢者の転倒を予防するための基礎知識

自宅には転倒しやすい場所、意外に滑りやすかったりする場所があります。

浴室やトイレなどのタイル

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ステンレス製の浴槽 汚れもあるとさらにすべりやすい

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急な階段 階段自体も危ないですが、昔の家屋は階段が急です。

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屋外の雨の日

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敷物を敷いて滑る

畳の目によってすべりやすい

室内のスリッパや靴下などの履物

まず転倒予防に手すりを取り付けしたり設置したりしましょう。

玄関・階段・廊下・屋外・浴室・トイレ・ベッド横・キッチン・勝手口・ベランダ・脱衣室・仏壇や畑など日常での動作で行く場所

ウッドデッキ工事のため解体しました

高齢の方が掃き出し窓から洗濯物を干す際に、手作りでウッドデッキを作っていたので、今回しっかりとしたウッドデッキを取付することになりました。

普段は介護保険を絡めた工事ばかりですが、介護保険外の自費工事でよくあるのがウッドデッキ工事です。

身体機能の低下があっても日常の家事は継続していきたいという気持ちの方はたくさんみえます。その方々のために少しでも手助けできればと思います。

しっかりとしたデッキを作りますのでまた、完成したらお見せします。

今の状態
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末期がんの方への住環境支援法

ポイントとしては「スピーディーに対応すること、自分らしさを保つ支援」だと思っています。QOLの向上を目指すケアを意識します。

特殊寝台の導入では状態悪化を想定して最初から3モーターを選定してもいいです。

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住宅改修工事はスピーディーにできない仕組みをしている事業所は工事を早くできるような仕組みを作っておきましょう。

終末期では、身体全身にがん細胞が転移すると臓器不全に付随する痛み、神経系の痛み、骨の転移による痛みで激痛を伴います。床ずれ予防というよりは痛み緩和ということでエアーマットを導入することを早い段階で意識しておきましょう。

ラグーナ

自分らしさを保つためにはどんな支援がいいのか、人それぞれ違うと思います。一つに「排泄」。排泄を自分でできなくなるとQOLはかなり下がると思います。

身体状態が下がってもなんとか自宅のトイレで排泄をするために

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パーキンソン病の方へ住環境支援法

OFF状態や体感のバランスが悪いことから、歩行する場所や立ち座りをする場所にあらかじめ手すりを取り付けたり、設置したりしましょう。

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※目が見えにくいということから、レンタル手すりは蓄光する場所が多い方が好まれるかもしれません。

住宅改修工事で手すりを取付するときに段差も解消しましょう。

歩行器を導入する場合は、抵抗器や抑制ブレーキ付きのものがおすすめです。

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OFF状態を想定して、特殊寝台を早めに導入するのもいいと思います。

自律神経障害があるため、トイレまでの動線はすっきりと、できれば近くにしておきたいです。排泄環境整備を意識しておきましょう。

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関節リウマチの方へ住環境支援方法

関節に負担がかからないようにするためには

起き上がりや立ち上がり動作で手首や膝に負担がかからないように特殊寝台を導入して手首を使って無理に起き上がったり、低いところから立ち座りすることをやめましょう。

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お風呂では浴槽台の導入。トイレが和式であれば洋式に工事したり、便座が低ければ高くすることで膝への負担をなくしましょう。

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便座に洗浄乾燥機能をつけることで、ふき取り動作の指の負担軽減もいいかもしれません。

握ったり、ひねったりする動作を少なくするため、なるべくよこ手すりは平手すりにしたり、ドアノブをレバーハンドルへ交換しましょう。

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関節をサポートする自助具も探してみましょう。

温度差が体調に左右されるので、ヒートショック対策のようになるべく室内で温度差がないような環境にしましょう。

ヒートショック

福祉用具サービス計画書

福祉用具サービス計画書について

福祉用具サービス計画書は

1、基本情報  2、選定提案  3、利用計画  に分かれています。

1の基本情報は「利用計画」の作成に必要となるアセスメント情報を収集し、整理するための様式です。「利用計画」において福祉用具利用目標の設定や具体的な福祉用具の選定を行うため、この基本情報の様式に様々な情報(身体状況や介護環境、意欲・意向、住環境など)を記載し、利用者の課題やニーズを分析しましょう。

2の選定提案は、2018年から「福祉用具専門相談員が、貸与しようとする商品の特徴や貸与価格に加え、当該商品の全国平均価格等を利用者に説明することや機能や価格帯の異なる複数の商品を提示すること」が義務となり、商品の特徴や価格、全国平均価格、福祉用具専門相談員が利用者に対して福祉用具を提案した過程を記載したものです。

3の利用計画は「基本情報」に情報収集、記載されたアセスメント内容を踏まえ、「福祉用具貸与の目標を達成するための具体的なサービス内容等」を記載するものです。

【ポイント】「選定提案」は作成後、利用者または家族、ケアマネジャーに内容を説明し、同意を得ます。「利用計画」は作成後、利用者またはその家族に内容を説明し、同意を得て、利用者に対して交付します。できるだけわかりやすい言葉で記載しましょう。

ケアマネジャーはサービス事業所へのサービス計画書を提出求めることが義務化されているので、ケアマネジャーに交付します。