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カテゴリー別アーカイブ: 日記

介護職員の賃上げ 各サービスの補助率を公表

・厚生労働省は1228日に、全国の施設・事業所に対して事務連絡を発出。介護職員の賃金を平均で月6千円2%引き上げる今年度の補正予算の新たな補助金について、対象サービスごとの交付率を明らかにした
・対象サービスは、居宅介護支援や福祉用具貸与、訪問看護を除くサービスとなっており、認知症対応型通所介護の1.4%を最高に、各サービスごとに交付率を割り当てている。
・この新たな補助金は、介護職員の確保や離職の防止などを目的とするもので、20242月から5までが対象となり、6月以降は介護報酬を原資とする代替措置へ切り替えるとしている。

新サービス「フランスベッド長期レンタル」をスタート

・フランスベッドホールディングス株式会社は21より、レンタル期間を8年間とした医療・福祉施設向け新サービス「フランスベッド長期レンタル」サービスを開始。
・レンタル対象となるベッドは「自動寝返り支援ベッド」「超・超低床フロアーベッド」「低床サイドアップ3モーターベッド」の3種で、月額レンタル料は2,970円~7,370円、マットレスのレンタルも月額レンタル料220円から展開する。
・高機能介護ベッドの導入費用を最小限に抑え、費用の平準化や資金の効率的な運用が可能で、長期レンタルより製品の長寿命化を促進。使用済み介護ベッドの廃棄を減少させ循環型経済へ貢献できるとしている。

2024年度介護報酬改定 訪問介護 基本報酬引き下げ

厚生労働省は1 22 日、介護報酬改定の報酬単価を告示しました。特養や老健の基本報酬は2% を超え大幅に引き上げられましたが、訪問介護の基本報酬は2% ほど引き下げられ、明暗が分かれました。
審議委員からは、訪問介護の引き下げについて「遺憾」との異論意見も複数出ました。
今後、訪問介護の需要が伸びることが予想され、改定後の訪問介護の状況検証が求められています。

 

厚生労働省 懸念意見
処遇改善加算の拡充で人手不足の解消可能

訪問介護の処遇改善加算は14.5 24.5% の加算 率を取得できるよう設定した。訪問介護の利益率7.8% と全サービス2.4% を大きく上回ってお賃上げ余地があると考える。
それにひきかえ特養の利益率は-1.0% 、老健の利益率は-1.1% と経営が厳しく今回報酬引き上げとなった。また処遇改善加算を一本化し拡充した効果も出てくる。
こうした要素を考慮して各サービスの基本報酬を設定した。

処遇改善加算拡充だけでは人手不足の解消困難

改善加算を乗じる前の基本報酬単位が下がれば、それを補うだけの加算を取得しない限り処遇改善は困難。また加算取得のハードルは高く加算は容易ではない。
訪問介護の経営は苦しくなり、これからの物価上昇、他社の賃金上昇のスピードに追いつけなければ新規募集や離職回避は難しい。
現状のホームヘルパーの有効求人倍率が15 超えている現状で間に合わない。地方の訪問介護は成り立たなくなる可能性がある。

 

外国人介護人材の訪問サービス従事について議論

厚生労働省は22日、外国人介護人材の業務の在り方に関する検討会を開催。外国人人材の訪問系サービスなどへの従事について議論した。
・現状では訪問系サービスについては利用者と介護者が1対1で業務を行うことが基本であり、適切な指導体制の確保、権利擁護、在留管理の観点に十分配慮する必要があることから、従事認めていない。
・だが、有資格者である訪問介護員等の人材不足、これまでの施設系サービスでの従事に関する考え方、質の高い確保・育成の考え方、人権擁護の観点等を十分に踏まえた上で、外国人介護人材の訪問系サービスへの従事ついて検討を進めていく方針を明らかにした。

生活保護受給見込みの高齢者向けの身元保証サービスを開始

・株式会社ウェルビトは将来生活保護を受給する見込みの高齢者を対象にした新たな身元保証サービスを開始。
・新たな身元保証サービスについては、ウェルビトがすでに提供しているサービス「身元保証のみかた」をベースとし、現在資産があり生活保護受給の対象外であるものの、所定の期間経過後に生活保護受給者になることがわかっているを対象としている。
・身元保証人欄への署名、医療同意、死後事務対応を行うサービスとなり、生活保護を受給する前の段階では、費用および月額費用が発生するが、その方が生活保護受給者となってからは月額費用が無料となる。
・初期費用は400,000円、生活保護受給までの月額費用は10,000円となっている。

介護報酬改定の実施時期、サービスごとに分ける

厚生労働省は18の社会保障審議会介護給付費分科会において2024年度介護報酬改定における施行時期サービスごとに2つに分ける方針を示した
・訪問看護、訪問リハビリテーション、通所リハビリテーション、居宅療養管理指導の4サービスについては改定6月にそれ以外の多くのサービスについては、従来通り4月の施行とするとした。
・介護報酬改定の施行時期においては、医療保険の診療報酬改定が6月に変わるため、施行時期を合わせる案が出ていた、医療保険と関連の深い上記4つのサービスについては、施行時期を揃えることで混乱を避ける目的があると思われる。

介護予防支援の基本報酬、居宅向け報酬区分を新たに創設

・厚生労働省は11、社会保障審議会介護給付費分科会において、介護予防支援を受け持つ居宅介護支援事業対象に、基本報酬の新たな評価区分を設ける方針を示した
現行1区分の介護予防支援の基本報酬を、「居宅支援事業所向け」と「地域包括支援センター向け」の2種類に分けこととなり、居宅介護支援事業所向けの単位数を高く設定することを想定している。
・また、市町村が地域の要支援者の状況を把握し、必要に応じて連携をとれるようにするため、居宅介護支援事業所対して介護予防サービス計画の実施状況などの情報を市町村へ提供することを義務付けるとしている。
・新たな単位数の公表は政府の予算額規模が決定次第となり、20241月以降となる模様。

AI筋骨格解析技術を活用し歩行分析システムを共同開発

・株式会社walkeyスタンフォード大学が開発する骨格動作解析技術「OpenCap」活用し、歩行運動解析システムを開発。歩行運動機能の分析手法の新たな試みとして、スマートフォンでの撮影動画を用いた解析を通じ、歩行運動機能を評価する。
・歩行解析システムでは、2台のスマートフォンで撮影された動画からAIが自動で歩行の1サイクル動作を抽出し、解析実行するもので、各関節の角度変化から骨盤のブレをグラフで確認することが可能。
・加えて、歩行運動機能の一般的な指標とされる「歩行速度」「両足の接地時間」「歩幅」「歩隔」「ステップ長」「左右」などの項目について、目標値や過去の測定結果と合わせて表示することもできるとしている。

介護職員の処遇改善加算を一本化、評価は4段階に

厚生労働省30日に介護給付費分科会を開催。来年度の介護報酬改定で、介護職員らの処遇改善を一本化する考えを示した。
介護施設・事業所の事務負担の軽減、算定率の向上などにつなげることを目的として、処遇改善加算、特定処遇改善加算、ベースアップ等支援加算の3加算を「介護職員等処遇改善加算」として一本化、一定の経過措置けて来年度から実施したいとした。
また、評価として介護職員の資質向上、キャリアパスの構築、職場環境の改善、介護現場の生産性向上などの取り組みに応じ、4段階の区分を設け、加算額を各職種で柔軟に配分することを認めていく。

パーキンソン病患者向け運動機能評価システムの試験運用開始

・全国でパーキンソン病専門施設「PDハウス」を運営する株式会社サンウェルズと慶應義塾大学医学部発ベンチャーの株式会社ALAN、パーキンソン病患者向け運動機能評価システムを開発、サンウェルズのパーキンソン病専門施設「PDハウス」での試験運用を開始した。
運動機能評価システムは、パーキンソン病特有の運動症状評価に特化したAIを搭載した運動機能評価システムで、運動症状を数値化・グラフ化することにより、パーキンソン病の運動機能における進行度合いを簡便に可視化することが可能に。これにより、リハビリ成果の確認ができ、治療・ケアリハビリの質が向上するとしている。