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カテゴリー別アーカイブ: 日記

2025年版の食事摂取基準、食物繊維を「1日25グラム」を推奨

・厚生労働省の有識者検討会は36「日本人の食事摂取基準(2025年版)」について、大筋報告書をまとめた
・「日本人の食事摂取基準(2025年版)」は、エネルギーと栄養素の摂取基準を示したガイドライン。
・この基準では、少なくとも1日当たり25~29グラムの食物繊維の摂取が、さまざまな生活習慣病のリスク低下に寄与すると指摘し、成人はこれまでより1グラム多い、1日当たり25グラム以上の摂取を推奨した。
「日本人の食事摂取基準」は、健康増進法に基づき厚生労働大臣が5年ごとに定めているもので、健康寿命の延伸のために推奨される、エネルギーや栄養素の摂取量の基準を示している。
・厚生労働省では、報告書を基2025年版の基準を策定した上で告示、2026年春から適用する。

介護保険外サービスを普及、「介護関連サービス事業協会」の設立

・「介護関連サービス事業協会」は35日、「イチロウ株式会社」水野代表取締役を運営委員長とする、同会の設立を宣言。設立準備事務局株式会社日本総合研究所内に置き、設立の準備を進める。
・公的介護保険外サービスの社会的認知度の向上と環境作りを目指しており、同社を含めて「宅配クック123」を運営する株式会社シニアライフクリエイトや、高齢者配食サービスの株式会社シルバーライフなどの保険外サービス事業者を始め、SOMPOケア株式会社や株式会社やさしい手などの介護事業者など10社が参画している。
・今後、保険外サービスの認証制度の制度設計やサービス別ガイドラインの策定、正式設立に向けた会員募集などを進めていくとしている。

“座位モレ”に着目した紙パンツ用パッドを開発

・大王製紙株式会社は、「座位モレ」に着目した「アテント・Rケア 紙パンツ用パッド座位モレも防ぐ」(2回吸収/4回吸6回吸収)を、2024321日(木)から全国の病院・介護施設等向けに発売。
・本商品は、座っているときや座位でのリハビリ時のモレが心配な方にも安心の商品として、座位だけでなく歩行リハビリにも脚まわりがモレにくいように設計。また、利用者の使用頻度に応じて3種の吸収量をラインナップ。
・開発の背景には、「地域包括ケアシステム」の促進の観点から、高齢者がリハビリをしながらも自力で日常生活を送れるようにリハビリの効率化が求められていることと、紙おむつ利用者の不満の半数以上がおむつのモレに関するものでありモレる体勢で最も多かったのは「座った姿勢」であることがある。

介護予防・フレイル対策事業のデジタル化に向けた取り組みを支援

・日本電機株式会社は、広島市がこれまで取り組んできた介護予防・フレイル対策を強化・支援するため、デジタル技術を使って高齢者の健康状態に関する情報を収集、課題把握、見える化する仕組みを提供し、2024年2月から順次運用を開始。
・「NEC歩行姿勢測定システム」とタブレットを使った高齢者の健康情報入力システムをNECにて開発・導入、タブレットによる情報入力は、高齢者の健康情報をデジタルデータ化する職員の作業を低減することができる。
・収集したデータは「健康チェックシートの結果」として可視化した帳票を印刷して当日その場で高齢者に提供、情報を取得・蓄積することにより、過去3回分の結果の比較が可能な「ふりかえりシート」の提供も行う。

社会福祉法人等による見守り機能付「居住サポート住宅」創設

・国土交通省は、単身高齢者らが賃貸住宅に入居しやすいよう、社会福祉法人などによる見守り機能が付いた「居住サポート住宅」を創設すると公表した。
・入居者の生活を継続して支援するとともに、大家が安心して物件を貸し出せる環境を整えるのが目的で、自治体が認定する仕組みを設けるとしている。
・また、入居者の家賃債務保証を引き受ける業者を国が認定する制度も創設し、住宅セーフティーネット法の改正案を開会中の通常国会に提出する予定。

障害福祉の報酬改定、在宅重視の姿勢

・厚生労働省は6日、2024年度の障害福祉サービス報酬改定で新たに一本化・拡充する「処遇改善加算」の加算率を公表。居宅介護で27.3%から41.7%、重度訪問介護で21.9%から34.3%と、訪問系のサービスの加算率を高くするとされた。一方で、障害者支援施設等での生活援助や自立支援を行う生活介護については5.5%から8.1%と、相対的に低くなっている。
・背景には、特に訪問系サービスにおいて報酬額が低いと言う指摘がなされてきた点や、障害児等において、身近な地域でニーズに応じた必要な発達支援が受けられる体制整備を進め、地域の支援体制の充実を図る意図がある。
・今後、パブリックコメントで広く国民の意見を聞いた上で、2023年度中に最終的な改定内容を告示するとしている。

ケアプランデータ連携システム「かんたんシミュレーションツール」公開

・厚生労働省は130日、介護保険最新情報Vol.1204にて、ケアプランデータ連携システムを導入した場合の導入後の費用対効果をかんたんに診断できる「かんたんシミュレーションツール」を作成し、ケアプランデータ連携システムヘルプデスクサポートサイトに公開した。
・事業所で提供票を作成する人数や事業所数、利用者数など5項目を入力することで、削減できる金額や時間を見える化しどの程度の費用対効果が見込めるかを調べることが可能となる。
・ケアプランデータ連携システムは202419日現在、8532事業所が導入しており202310月時点の事業者数177,803事業所のうち、約4.8%の導入率となっている。

独居者の安否確認・孤独死の防止、早期発見ツール

・株式会社テクノスジャパンは、主に独居者に向けた安否確認および孤独死の防止、早期発見を目的としたコールきずなコール)新開発。
・絆コールは、見守り機器にありがちな複雑な操作や設定を必要とせず、WiFi等の通信環境も必要なく、どこでも誰でも簡単に使える安否確認ツール孤独死の早期発見ツールとなるべく、2023年から開発に取り組んでいた。
20242から20248まで、千葉県松戸市の常盤平団地において実証を目的としたモニター運用を開始。
松戸市在住のモニターサポーターを新たに雇用して対象者宅への設置、設定等を行い、メール通知があった場合民生委員が対応する運用スキームの後、2025年の正式リリースを目指すとしている。

【まとめ】訪問介護の基本報酬引き下げ

・厚生労働省が来年度の介護報酬について、サービスごとの新たな基本報酬を公表。特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの基本報酬が上がる一方で、訪問介護に関係するサービスの基本報酬は引き下げとなった。
・原因の1つは、厚生労働省が実施した介護事業経営実態調査。これによると、訪問介護の利益率が7.8%と、介護サービス全体平均である2.4%より高かったことが挙げられる。だが、サービス付き高齢者住宅併設の訪問介護も入っているため、 訪問コストの割合が下がっていることを考えると実態に即さないという意見も出ている。
・もう一点は、基本報酬は下げるが、処遇改善加算を引き上げる点。大きな事業所は改善しやすいが、訪問型は小規模な事業所が多く、処遇を上げずらい。これは、国の「事業の大規模化」に沿った動きだと見られる。

介護職員の6千円賃上げ、実施要綱とQ&Aを通知

・厚生労働省は125日、介護職員処遇改善支援補助について、介護保険最新情報Vol.1202にて事業実施要綱Q&Aなどを通知した
介護職員処遇改善支援補助は、令和62月分から5月分の介護職員の賃上げを行うために実施するもの。6以降については介護報酬改定により、今回の補助金額を上回る加算率の上乗せを行うこととしている。
・補助金要件は、①ベースアップ等支援加算を算定している、②令和62月より賃上げを実施すること、③補助金全額を賃金改善に充てることの3点があり、介護職員だけでなくその他の職員の賃金改善に充てることも可能。
・実際の計画書受付や締切スケジュールについては都道府県ごとに異なるため、確認が必要。